引きこもりが家で王様になってしまうメカニズムを垣間見た
私の職場に引きこもり気質の男がいて、昨日、ちょっとしたことで切れました。
まあ、誰かに危害を与えたわけではなく、明らかに切れた態度をとり、椅子をバンとしばいて、周りの空気を凍りつかせただけですけどね。
原因は本当にちょっとしたことですが、本人にとっては重要なことだったのでしょう。
一応、呼び出して説教かましました。
「どんな理由があっても、職場であの態度はだめよ」と。
色々と言い訳をしていましたが、議論の余地はないので、「だめ」ということを強調しておきました。
ある意味、職場だから仕事が終われば解散だし、一晩経てばクールダウンできる場所です。
でも、家であれをやられたら、どうかな?と考えさせられました。
腫れ物に触る感じで接しかねないなと。
やった方もやられた方もお互い逃げ場が無いですからね。
同じ屋根の下で住んでいるわけで、飯も食わなきゃいけないし、嫌でも顔を合わせるわけです。
議論の余地なく、説教をかませる関係であればいいですが、そういう環境であれば、はなっからあーいう態度にはならないと思うんですよね。
小さいときからのしつけや教育、親子関係の積み重ねが大切だなーと改めて思いました。
そして、ある程度の年齢になったら、社会の荒波に放り出しておかないと、自分の社会におけるレベルを客観的に判断できなくなるなーと。
今回の問題児については、私は彼の親も知っているし、彼の兄弟も知っています。どういう環境で育って、今の彼の置かれた状況もわかっています。
でも、それはそれ。
というか、こんなことを30すぎのいい大人に対して言わなければいけないという状況が情けない。
彼がこの先どういう人生を歩むかは彼が決めることですが、けじめはしっかりつけてもらわないといけない。
仕事上のミスはどうとでもなりますが、邪気を振りまく行為は厳に戒めて行かないと。
親ではこの制御はおそらくできません。
人間関係がダイレクトすぎるから。お互い冷静に話し合いができるとは思えませんね。
引きこもりの対策に第三者の介入が必要な理由がココなんだと改めて思った次第です。
自分の子育てについて考えさせられた一日でございました。